【華僑の生き金、死に金】お葬式の日米比較

【華僑の生き金、死に金】
日本とアメリカのお葬式の違い
人生100年時代の元祖ポートフォリオワーカーのマダム・ホーです。
そして「美しすぎる【華僑の生き金、死に金】評論家」のマダム・ホーです。
2023年4月末に父が亡くなりました。その時は皆様からFBに暖かいメッセージをたくさんいただき、ありがとうございました。まだご返事が書けておらず、すみません。
記憶が新しいうちに、日本とアメリカのお葬式の比較を動画に残しておきたいと思いました。
私は大阪で家族葬、ロサンゼルスで本葬を行いました。若干、情報に偏りがあるかもしれませんがご参考になれば幸いです。
今日のお話は次の3つです。
(1)お葬式の日米の共通点
(2)お葬式の日米の違い
(3)今からあなたができること
まず最初の(1)日米の共通点は「お葬式は結婚式よりシビア」です。
すなわち「急に大金が必要になる」のは日米共通です。
結婚式や出産祝いなどは、ある程度予定日がわかっていますのでお金やそのほかの準備ができます。しかし、死は突然訪れる場合が多いので家族は精神的にショックを受けている状態で葬儀の手配をしなければなりません。
どのぐらいの「大金」でしょうか?
規模にもよりますが、結婚式と比較してみたいと思います。
結婚式の費用として、挙式と新居。お葬式の費用として葬儀とお墓でお話しします。
結婚式の衣装はレンタルでできますが、お葬式の衣装は日本なら葬儀社が料金によって色々とあるようです。アメリカでは、故人がよく来ていた洋服を遺族が葬儀社に渡します。
一番大きな違いが、エンボーミングです。日本はほとんどの場合、火葬ですので遺体にドライアイスを置いて腐敗を防ぎます。そのため死後数日以内に火葬をするのですが、数日長くかかる場合は火葬までの管理料が追加されます。
アメリカは多くの場合、土葬です。そしてエンボーミングと言って、死後数時間以内に保存を施します。そのため、葬儀社が混んでいて、お葬式が1ヶ月半後でも保存が可能です。
アメリカでは最近は日本のような引き出しタイプもありますが、基本は土葬です。火葬しても、土葬です。
そのため、カリフォルニア州で働く葬儀社の従業員には2種類の国家資格があります。
葬儀を取り扱う資格と、墓地を担当する資格です。墓地は不動産のような扱いがあるのかもしれません。
次に結婚式とお葬式の例えで考える「おうち」です。
結婚後の新居を購入する場合は、頭金だけ用意すれば銀行から住宅ローンを借りて住むことができます。賃貸も可能です。
ところが、アメリカでは墓地代は全額支払っていないと入れません。
お葬式も土葬も、全て前金制度です。
墓地代と埋葬代を全額払わないと埋葬されません。
日本では「先祖代々の墓」に骨壷を入れます。アメリカでは、地下6フィート(約1メートル80センチ)の深さに埋めますので、建設現場のような重機とスタッフが必要です。
墓石と刻印も支払いが終わらないと、ありません。
アメリカの霊園の中には墓石があっても、刻印がないお墓もあります。
以上をまとめますと、ある程度準備期間がある結婚式と違って、お葬式は急に大金が必要になります。
火葬が一般的な日本では、特に時間との戦いです。
そのために「今からあなたができる対策」についてお話しします。
「縁起が悪い」と言わずに、自分でエンディングノートを作成することをおすすめします。
銀行口座などのリスト。
どのようなお葬式をのぞむのか?
遺言書も必要になってくるかもしれません。
遺言書ですが、正式なものでなくて良いので、若い時に一度書いてみましょう。
新婚時代、初めて一人で国際線に乗る時に私は夫宛に遺言書を作成しました。
書いてみると相手に対する感謝の気持ちや結婚について見つめ直すことができます。
私たち夫婦がおしどり夫婦なのは、これも一つの理由だと思います。
そして、「今からあなたができる大切なこと」のもう一つは、自分の葬式代と墓地代を用意できるように若い時からお金リテラシーをあげることです。
人生100年時代は60歳代で定年退職して労働収入がとまると、その後100歳まで30から40年間の生活費と医療費を確保できていれば理想的です。
そのためにも、若い時から、本業、副業、投資からの最低3本の収入源を持つポートフォリオワーカーになりましょう。
次回の動画では、「遺骨をアメリカに持ってくる方法」についてお話しします。
【今日の動画】
【華僑の生き金、死に金】
お葬式の日米比較
https://youtube.com/live/31R0SKYgKCY
【今週のポイント】
「命があることに感謝しましょう」
若い時に一度、遺言書を書いてみましょう。
「自分が生かされていること」
「周りの人々に支えられていること」
これらに気付き、有意義に生きるチャンスです。
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