スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (連載第10回目)
マダム・ホーと一緒にウォーレン・バフェット氏の伝記『スノーボール』を英語で読もう!(連載第10回目)
2009年4月19日配信マダム・ホーのメルマガ97号より
12歳で自分の得手不得手をさとったバフェット氏
マダム・ホーと一緒に英語の原作を読もう!
ウォーレン・バフェット氏の『スノーボール』
皆様、こんにちは。
地に足が着いた働くミリオネアで、
華僑富豪から教わった論語と風水研究が趣味の
マダム・ホーの一番弟子のフィフィです。
マダム・ホーの信念のひとつに、「人生とは己を知ること」があります。
成功する人と成功しない人の違いは、ひと言で言うと「己を知っているかどうか」だけです。
自分は何が好きで、何が嫌いか?
何が得意で、何が苦手か?
自分は何になりたいのか?
将来、自分はどこで、なにをしているのか?
アメリカの教育制度の良い点は、「子供の得意なことをほめて伸ばす」ことです。
人間って好きなことや楽しいことなら、どんどんやります。
ことわざに「好きこそものの上手なれ」とあります。
楽しい事をしていると、寝食を忘れます。
反対に、いやなことなら何度も時計を見て「早く時間が来ないかな」って思いまよね。
いやなこと、嫌いなことを無理やり押し付けても、逆効果です。
今日のウォーレン・バフェット氏のエピソードは、バフェット氏が12歳で自分の得意なことと苦手なことを悟った場面です。
さぁ、今日もマダム・ホーのメルマガに連載中のバフェット氏の『スノーボール』をお届けしましょう。
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マダム・ホーがあなたのために書き下ろす
週刊メルマガが人気の理由のひとつに、
日本でまだ翻訳版がでていないうちから
「マダム・ホーと一緒に原作を読もう」という
コーナーで、毎週少しずつバフェット氏の
『スノーボール』の内容をご紹介しているからです。
今年に入ってから、マダム・ホーはずっと
「マダム・ホーとして日本の皆さんに何ができるか?」を考えてきました。 その一環として、今年の2月8日配信のメルマガから
新コーナーを開設しました。
タイトルは「マダム・ホーと一緒に原作を読もう!」です。
マダム・ホーは「ビジネスのやりかた」に非常にこだわるのですが、
その理由は世界で通用する一流のビジネスマンになるためには、
小手先のノウハウではなく人間性が大切だからです。
これを理解していただくために一番良いビジネス書が、
バフェット氏の『スノーボール』だと個人的に確信しています。
ウォーレン・バフェット氏が世界的な大富豪だからご紹介するのではなく、
バフェット氏のビジネス倫理観と人生哲学を
日本の若い皆さんに見習ってほしいと思います。
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こちらからどうぞ ⇒ https://madamho.com/メルマガ
日本でまだ翻訳版が出ていない
原作を英語で読むことは、
読者の皆さんにとって
ビジネス書ブロガーの鹿田さんが言うように
「時代を先取りしている」ような
気分になります。
また、原作が1000ページもありますので
これを一人、英語で読むのは大変です。
でも、少しずつでもマダム・ホーの解説があれば
読みやすいですよね。
このコーナーが非常に人気なので
皆さんのご要望にお応えするために
こちらのブログでも「不定期」ですが
バフェット氏の本の部分を掲載することにしました。
*** 以下は、2009年4月19日に配信されたマダム・ホーのメルマガ97号から引用します。(無断で複写、転載は禁じられています)***
■ 新コーナー開設!マダム・ホーと一緒に原書を読もう!(10)
グローバルなビジネスマンや投資家をめざす人へ
マダム・ホーおすすめのウォーレン・バフェット氏の伝記!
2008年11月に私達夫婦が楽しんだビジネス本が、このウォーレン・バフェット氏の伝記『スノーボール』です。
「こうやって世界一の大富豪になりました」的なハウツー本ではなく、やはり「誠実さ、逃げない、ウソをつかない」という日々の態度が大切だという人生ポリシーをウォーレン・バフェット氏が持っていることを知り、とてもうれしくなりました。
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<マダム・ホーからのコメント>
今年3月21日のセミナーでお話したように、一口に不動産投資と言っても、いろいろな方法があります。
その中で私達夫婦は自分達の得手不得手を考慮した方法で投資をしています。
一方、「皆がしているから」という理由で自分達が得意でない方法をして不動産投資で失敗した知人のお話もしました。
「己を知る」ことが、人生を豊かにし、ビジネスで成功する第1条件です。
バフェット氏は10歳ですでに自分の将来像を鮮明にイメージしました。
そして12歳の時には、自分がどのような職業に向いているか、すでに感じ取っていました。
その様子が描かれているのが第9章です。
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1942年11月に父親ハワードがアメリカ下院議員に当選し、バフェット一家はネブラスカ州オマハから首都ワシントンDCに引っ越した。
しかし、8年生(中学2年生)のバフェット少年は転入先になじめず、「アレルギー」を偽って数ヶ月間、オマハでスーパーを営んでいる祖父のもとへ帰った。
週末は祖父の店を手伝ったのだが、この祖父は人使いがあらく、かなりのケチだった。
大雪が降った翌日、バフェット少年と友人のジョンは、祖父に店のまわりの雪かきをするよう「やとわれた」。
5時間かけて雪かきをした12歳の少年達はくたくたになり、手が痛くて指を広げることができないほど疲れていた。
その二人を見て祖父はこう言った。
「さて、君たちにいくら払えば良いかね。二人分で10セントは安すぎるし、1ドルは高すぎる」
あっけにとられたバフェット少年はここでも痛い教訓を学んだ。
「仕事を引き受ける前に条件を知っておくこと」
その後、父親のハワードが下院議員の給与を補うために始めた家畜飼料の会社を手伝うことになった。
飼料が入った50ポンド(約25キロ)の袋をかつぐ仕事を3時間した後、バフェット少年は「肉体労働は自分には向いていない」とさとった。
次に、自転車で新聞配達をするようになった。
配達ルートを工夫して、それなりの結果をだした。
14歳になったバフェット少年は腕時計と自転車を「ビジネス経費」として計上し、7ドルの「所得税」を支払った。
11歳で最初の株式投資をし、その後、新聞配達で収入を得たバフェット少年は、すでに当時のお金で約1000ドルの貯金があった。
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さすがウォーレン・バフェット氏ですね。
昨年一橋大学で講演したように、ウォーレン・バフェット氏は10歳で自分の将来像を鮮明にイメージし、11歳で最初の株式投資を始め、12歳で「己を知り」、14歳で所得税を申請しています。
著書に書いたように、私達には3つの年齢があります。
肉体年齢
精神年齢
お金年齢
肉体年齢は時間がたてば自動的に年をとりますが、精神年齢とお金年齢は自分で経験を積んで学ばないと取ることができません。
ウォーレン・バフェット氏が世界一の投資家であり続けている理由は、「お金年齢」がずばぬけているからです。
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*この連載の第1話からはマダム・ホーの公式サイトmadamho.comの左にあるカテゴリー「マダム・ホーと一緒に英語の原作を読もう!」をクリックして、お読みください。
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ところで、皆さんに好評のウォーレン・バフェット氏の伝記「スノーボール」の連載の冒頭に「マダム・ホーと一緒に英語で原作を読むことは、ビジネス書ブロガーの鹿田さんが言うように「時代を先取りしている」ような気分になります」と書いていますが、この鹿田さんが本日、本を出版しました。ぜひ、応援してあげてくださいね。
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