【4月から新しいことを始めても、三日坊主にならないコツ】
日本は4月が新年度なので、春になると「何か新しいことを始めたい」と思います。
そのような皆さんへ「三日坊主にならないコツ」をお話しします。
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同じ夢を語る人間が100人いると、そのうち実際に行動するのは10人。
その10人も1年以内に半分がやめます。
そして5年間続けるのは、たった1人です。
これは私の人間観察の結論です。
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過去の日本人はメンタルが強く、逆に言うとメンタルを鍛えるのが武道や茶道だったと思います。
一方、昨今の日本人はメンタルを鍛えることを面倒だと思い、安易な道を選ぶから挫折して退場していくと思います。
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私は16歳から茶道裏千家のお稽古をしています。
当時は茶名(師範)の資格はお稽古歴10年以上で、さらに年齢制限もありました。
30歳にならないともらえませんでした。
10年以上、茶道のお稽古を積み重ねると、ようやく茶道の「おもてなしの心」や茶室で感じる小宇宙、陰陽五行、そして人生哲学などメンタルなことが「身につきます。」
一方、お茶のお稽古を始めたばかりの初心者は所作を覚えようと必死です。
お茶室でSNSにアップする写真をスマホでせっせと撮って、手順を覚えようとします。
一期一会や掛け軸の禅語、お茶室の雰囲気を理解していません。
お茶のお点前は頭で考えるのではなく、自然にできるように「身につける」ものです。
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同様に、ゴルフも実はメンタルなスポーツです。フォームができるまで練習したら、コースに出てメンタルで自分自身と勝負です。
風の向きや強さ。
ボールと目標の距離と方向。
これらをいちいち考えるのではなく、自然に次に使うクラブを手に取るようになります。
ここまでの域に達していない人とゴルフに行くと、ボールを打つまでにクラブを取り替えて素振りをして「ああでもない、こうでもない」とプレーの時間を無駄に延ばしてしまいます。
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トレードで相場の動き(波)を感じることができるのも、「トレード手法ではなく、神メンタル」を身につけているからです。
トレードが上達しない人は、「聖杯探し」をしてしまいます。
こちらのトレード法より、あちらが良い。
売買シグナルを教えてくれる先生に学ぶ。
著書でご紹介した下記の格言にあるように「売買を知らせるのではなく、自分でトレードできるように教える」のが正解だと思います。
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腹をすかせた子供に魚を与えるのではなく、
魚の釣り方を教えれば、その子は一生腹をすかせることはないだろう。
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だからトレードは「トレー道」(トレードゥ)なのです。
ブルースリーの名言「考えるな、感じろ」は武道、茶道、そして「トレー道」にもあてはまると思います。
私の著書『ポートフォリオワーカー』では「1、3、5、7の法則」をお話ししましたが、「トレードで食べていくには10年かかる」と覚悟した方が良いでしょう。
このように「道を極めるためには、まず10年かかる」と覚悟して、あせらずコツコツ取り組みましょう。
人生は「勝つか負けるか」ではなく、「やめるか続けるか」なのです。
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本日の関連動画はこちらです。
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