「父の日」に思い出す言葉
ずいぶん前に「家庭画報」の連載小説で、ゲランの香水「ミツコ」のモデルだといわれる日本人女性の物語がありました。
その中で、ミツコの夫(ヨーロッパの貴族)が父親について次のように語っていたシーンを、思い出します。(せりふをはっきり覚えていないので、個人的な解釈で失礼します)
子供の頃は、父親は何でもできるスーパーマンのような存在。
若い頃は、父親に反抗心を持つので、対立する存在。
自分が実年になってくると、年老いた父親が、まるでロバのようにのろまに感じる。
しかし、父親が亡くなってみると、「なんと、偉大な父親だったのだろうか」と実感する・・・
子供の頃には大きく感じた父親の背中が、だんだん小さくなっていくことに寂しさを感じます。
あと、何年、または何十年、一緒に過ごすことができるのかわかりません。
時間は限られています。
言葉は動物になく、人間に与えられた「大切な道具」
できるだけ、思いやりのある言葉をかけ、多くの楽しい思い出を作っていきたいと思います。
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