【人生100年時代到来。あなたの耳を守りましょう 】
これは2018年3月31日に配信したメルマガです。
【人生100年時代到来。あなたの耳を守りましょう 】
知っていますか?
人間が死ぬ時、聴覚は一番最後まで働いているそうです。
だから、死んでいく人にホスピスでは「声をかけてあげてください」と言うそうです。
家族や友人達の声を聞きながら天国へ旅立って行きたいものです。
ということで、人生100年時代に生きる私達は耳を守りたいと思います。
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プレジデント・オンラインの記事によると、日本の皆さんで通勤電車のなかでスマホからイヤフォンで音楽などを聞いている人は若い時から難聴になる可能性があるそうです。
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私の本業は同時通訳。
耳で聞いて、それを言語を変えて口で伝える仕事です。
通訳者にとって耳は命です。
そのために、随分前から仕事にはノイズキャンセリング機能付きのイヤフォンを持参して使っています。
そして、国際線の機内でもノイズキャンセリング機能付きイヤフォンで映画を観ています。
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機内でノイズキャンセリング機能付きイヤフォンで映画を観て気づくのは、意外と機内はエンジン音がうるさいということ。
そのため、機内で配られる無料イヤフォンやヘッドセットの音量をかなり大きくしないと映画や音楽が聞こえません。
一方、ノイズキャンセリング機能付きイヤフォンを使うと、少量の音量で楽しめます。
日本やヨーロッパへ行くフライトは12時間ほどです。
このあいだ、ずっと大音量で聞いているとすれば、それは耳にとってかなりの負担になります。
そして、もし、みなさんが毎日の通勤でこのようなことをしていると、長期的には聴覚への悪影響があると考えられます。
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昨年、補聴器を患者に合わせるアメリカ人技師のかたとお話する機会がありました。
「なぜ、あなたはこの職業を選んだのですか?」とたずねると、彼のエピソードを話してくれました。
彼の義姉がこの仕事をしているそうです、ある日、そのオフィスを見学させてもらったそうです。
家族に連れられて老人がやってきました。
家族に言わせると「動作がのろい」「つんぼでボケているのではないか?」と散々な評価だったそうです。
そこで彼の義姉が老人の聴覚検査をして、患者に合った補聴器を装着させました。
すると、どうでしょう。
今まで「のろま」「つんぼ」「ボケ」と家族から疎まれていた老人が、実にキビキビと反応したのです。
結論から申しますと、老人性難聴が原因で、家族の話しかけが聞こえなかっただけだったのでした。
「耳に入るこんな小さな補聴器が人の人生を変えるなんて!」と感動した彼は、義姉と同じ道を選んだそうです。
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私達はお陰様で正常な聴覚を持っています。
だからこそ、通勤中や日常生活の中でスマホをイヤホンで聞く習慣を通じて知らず知らずのうちに耳を難聴にしては、いけません。
しかし、一方で高性能のノイズキャンセリング機能付きイヤフォンだと、他の音がシャットアウトされてしまいます。
そのため、歩行中に使用するとクルマのクラクションが聞こえず交通事故に巻き込まれる危険性があります。
私も機内でノイズキャンセリング機能付きイヤフォンを使っていると、客室乗務員のかたに話しかけられてもわからないことがあります。
そのため、ノイズキャンセリング機能付きイヤフォンを使う時は、片耳だけにしています。
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今日のテーマをこちらの動画でお話しています。
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【今週のポイント】
人生100年時代。
耳が遠くならないように、若いうちから予防しましょう。
来週、4月7日のメルマガはお休みです。
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